移動平均線とは?
移動平均線とは、一定期間の終値の平均値を点で取り、各店を線で結んだものを言います。
例えば、日足チャートで5日移動平均線を作成するには、過去5日間の終値の合計値を計算し5で割れば良いのです。
日足に限らず、時間足チャートや分足チャートにも適用することができ、近い将来の価格の予測にも適しています。
したがって、バイナリーオプションにも適したテクニカル分析の1つとなります。
なにがわかるの?
移動平均線を用いると、線と価格を比較し、現在のトレンドを確認することができます。
原則として、価格が移動平均線の上にあれば上昇トレンドです。
移動平均線の向きが上向きになっていることにも注目すると良いでしょう。
一方、価格が移動平均線の下にあり、なおかつ、移動平均線が下向きになっていれば下降トレンドということになります。
ただし、注意ポイントとしては、価格が移動平均線からあまりにも離れている場合にはそのトレンドは長続きしない傾向があることです。
この場合は急落するケースもあるため、慎重な取引が必要です。
移動平均線は1本で活用しても効果がありますが、2本以上の線を活用することで、いわゆるダマシが少なくなります。
最も一般的な方法は、5日移動平均線と25日移動平均線の2本を使うことです。
2本の移動平均線を使うことで、短期トレンドと長期トレンドの両方を読むことが可能になります。
1本使いの時と異なり、長期のトレンドを見ていくことで、より正しい価格の動きが判別できるようになります。
この手法は使える!
バイナリーオプションで有効な手法は、2本の移動平均線のゴールデンクロスとデッドクロスに注目していくことです。
ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上へと抜けていくことを言います。
これは、多くの投資家たちが上昇トレンドにあると認識しますから、買いサインということになります。
一方で、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下へ抜けていくことをデッドクロスと言います。
下降トレンド入りした時に生じることが多いため、売りサインとしてとらえます。
移動平均線の1本使いに比べると、将来の値動きの精度が高まるのが特徴です。
ただし、ダマシがないわけではありません。
ダマシをさらに減らすためには、長期の移動平均線の向きに注目すると良いでしょう。
ゴールデンクロスと長期の移動平均線が上向きであることの2つの条件を確認したら買い
デッドクロスと長期移動平均線が下向きであることを確認したら売りというように、ルールを決めると良いでしょう。
他のテクニカル指標と組み合わせて使うことも有効な手段です。